カテゴリ:建築・デザイン( 30 )

まちの居場所づくり

今日は、杉並区のとある場所に地域の活性化拠点となりうる『レンタルスペース』を造りたいと言う方の話を伺ってきました!

予定している現場に案内してもらったところ、衰退の激しい駅前商店街の一角にその場所はあり、人通りもあまり多くはなく、事業ベースで考えるとお世辞にも楽と思える場所ではありません。



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そういった事情も踏まえると、勢いで事業を開始してしまうよりも、後々の運営や広報、イベントの実施等を視野に入れ、一見遠回りに見えるかもしれませんが、早めに地域の運営仲間集めやシェアの対象となるターゲットの見極めをするべきと提案させていただきました。


恐らく求められるものは『まちの居場所』なるものでしょう。非常に漠然としたテーマですが、様々な対象者向けにこうしたまちの居場所づくりは各地で少しずつ行われています。


昨今、こうしたシェアスペースのようなまちの居場所づくりに、建築家が企画段階から整備後の運営段階まで関わる事例が増えていますが、今日の話を聞きながらも、地域ニーズとして、今後より社会に求められる職能なのだろうと感じました。


今後も虫の目をもって、地域に積極的に関わっていければと思います。


一級建築士事務所CoboLabo http://www.cobolabo.com/




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by cobolabo | 2014-10-08 21:52 | 建築・デザイン

公共空間のデザイン


昨日、田無スマイル大学主催のフューチャーセッション「公共空間のデザイン」に参加して参りました。

世田谷トラストまちづくりの浅海さんによる空家活用事例や氷見市庁舎設計ワークショップの事例を紹介いただき、参加者から出されたテーマごとにグループセッションという流れでした。

「プロセスの透明化」、「設計・活動の事後評価」、「人と空間資源のマッチング」「マッチング機能を果たす組織の役割」など、気になるキーワードが数多く出されました。

顔の見える地域の中での今後の活動に向けて、何かしら関わって行ければと思っています。

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by cobolabo | 2014-07-07 09:26 | 建築・デザイン

建築探訪

先日、久々に建築の内覧会に行って参りました。

場所は国分寺、物件は藤森照信さんの設計による「丘の上APT」


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隣地にはこれまた藤森さん設計の「チョコレートハウス」が建っています。

丘の上APTは外壁の板金を学生の自主工事とするなど、大変な苦労が伺い知れました。
見学後には、「建築ってこんなに自由で良いのだな」と思考が開放されました。

皆さんも機会があればぜひ見学してみてはいかがでしょうか。
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by cobolabo | 2014-06-05 14:27 | 建築・デザイン

イノベーションを生むということ

久々のブログ投稿です。

最近、たまたま面白い記事を目にしました。
題して「日本でイノベーションが生まれにくいと思った3つのポイント」です。

http://blog.btrax.com/jp/2013/03/03/jp-trip/


この記事は、表題について3つの観点からコメントを述べています。
3つの観点とは、①起業家が評価されるポイント②遊び要素の少なさ③サバイバルコストの高さ です。

まず①について、日本とアメリカでのビジネス界での評価軸の差をあげています。
つまり、日本では【会社の規模や年商、資本金、利益率、時価総額などのいわゆる”ビジネス”的な点】に重点が置かれるのに対し、アメリカでは【事業のユニークさとマーケットにおける可能性で、具体的な数字は副次的】ということです。

ここでは日本とアメリカでの評価軸を「そろばんロマン」という分かりやすい比喩で表現していますね。笑

もちろん、事業を継続したり新しいアイデアやデザインを広げるにはビジネス的視点は大事ですし、それがなければ物事をスタートするに当っての世間的な信用も得られないでしょう。しかし、たまごかにわとりかの議論ではありませんが、そのビジネス的視点よりも、「イイね」「とりあえずやってみなよ」という社会的な空気感はイノベーティブなものを生み出すにあたってはより大事なのでしょう。

そして②つ目。これはいわずもがなですね。
日本企業の社内環境や会議風景に遊び心はほぼありません。
むしろ、上司の意見に右ならえの予定調和な形式的な会議や、画一的なオフィス環境。これではイノベーションのアイデアも浮かびません。

IDEOやGoogleのような、遊び心たっぷりで自由な職場環境が、新しいアイデアを生み出す源となるのでしょう。

最後に③つ目。
日本では生きるために費やさなければならないコスト(=サバイバルコスト)が高いと言ってますが、日本での長時間労働や長期休暇の取りづらさを考えると、まだまだ社会風土に余裕がありません。


以上、要素として大きく3つがあげられるのは分かりましたが、それらを生み出すより大きな、根本的な原因とは何なのかはいまいちはっきり分かりません。
そもそも、今の段階でアメリカと同じ経済成長至上主義の日本で、なぜここまで魅力的なイノベーションが生まれにくいのか。

引き続き考えていきたいテーマですね♪








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by cobolabo | 2014-02-18 16:02 | 建築・デザイン

次世代型のまちのしくみのヒント

私には、かねがね考えていることが二つあります。

互いに共通していることは、『まちにあったらいいな』ということと、『何かしらまちや商店街の課題解決の突破口になるな』ということです。長い前置きは抜きにして、それは何か?


まずひとつめは、イギリスロンドンで話題になっているという、『ザ・ピープルズ・スーパーマーケット』です。しくみの詳細は以下のリンクを参考いただくとして、概要としては、

①今後人口減少する日本でもキ-になるだろう『シェア型』のしくみ
②4000円の年会費を支払うと商品を1割引で購入できる
③会員は月に4時間ほど店の手伝いをする
④総会は会員総出で開催する(店のしくみや商品も会員で決める)


http://blog.goo.ne.jp/oshigotoo/e/658c5636bf50fd07b4585f1cf78f57e1

http://maoko.blog.ocn.ne.jp/blog/2011/05/post_d6c1.html

http://ngswysk.dtiblog.com/

一見、スーパーVS消費者という構図を当たり前に考えてしまいますが、その垣根を取り払ったところに面白さがあります。『地域のスーパーを自分ごととして会員が育てるしくみ』とでもいいましょうか。


もうひとつは、鹿児島のデパートの再生事例『マルヤガーデンズ』です。
http://www.maruya-gardens.com/

こちらは、すでにご存じの方も多いかもしれませんね。
売り上げ向上に悩んでいた老舗デパートが、フロアのいち部分を地域活動団体(NPOやサークル)にシェアさせて、再生させたというものです。

つまり、従来の①デパート利用客の人出に併せて、②地域活動団体の人出+③活動に参加・見学する人出、を生み出したのです。


①の利用客が②③との関係を築いたり、またその逆でもあったりと、この相乗効果を引き出し、デパートが見事に生まれ変わったそうです。
消費をするのみの場であったデパートに地域コミュニティを組み込む手法は面白いですね。
既存のハードに新しい価値を見出す手法を導入したのです。

確かに、人が集まれば、結果としてデパートの売り上げが見込める可能性も高いですからね。
こちらも、デパートVS消費者という、普段常識と考えていた構図を変えたところに発想の面白さがあります。


ここで、私の大事なネタを激白。笑
私の個人的な見立てでは、『デパートを90度反転⇒商店街』かと、ずっと考えています。

つまり、階層ごとに様々な商品を取り揃えているデパートは、日本に昔からあった商店街を立体化させたものである。ただ、デパートというしくみが発展する過程で、商店街に昔からあったコミュニティや人と人との関係が骨抜きにされてしまった、ということです。


これらのことから、次世代型のまちのしくみづくりのヒントが隠されているのかもしれませんね。
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by cobolabo | 2012-06-08 09:48 | 建築・デザイン

長谷川豪展 スタディとリアル

こんにちは。

先日ようやく、かねてから訪問したかった『長谷川豪展 スタディとリアル』にいって参りました。@ギャラリー間


今回の展示には、実際に石巻に移築予定の鐘楼もあるとのこと、また、同年代の建築家の思考を垣間見ることのできる機会ということで非常に楽しみにしておりました。





石巻の鐘楼は、現地の幼稚園関係者と数多くの打ち合わせを重ねて設計したそうです。
また、敷地が都心のビルの屋上と石巻の幼稚園園庭二つを想定して計画し、部材についても、ビル内に運搬できるものという視点から考えたそうです。





会場は、大きく分けて模型の展示と鐘楼の2部構成でした。






こちらが鐘楼。

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この鐘楼は、60mmの構造用集成材をエポキシ樹脂にて接着させたものです。





べニアでの不陸調整とコーナー部分の納まり。


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展示会場の内部にはこれまでの作品の模型がズラリ。

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イマジネーションを掻き立てる模型は魅力的ですね♪



とても良い気分転換になりました。
それではまた。
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by cobolabo | 2012-03-27 11:37 | 建築・デザイン

皿海佐多子Bag展

こんにちは。

先日、私がアトリエ事務所に在籍していた当時、はじめて住宅の設計の担当をさせていただいたクライアントさんの奥様の展示会にお邪魔しました。


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※この場をお借りして、無断転写ご了承下さい。


このクライアントさんは、旦那さん(石川聡さん)がグラフィックデザイナーで、奥様(皿海佐多子さん)がバッグのデザイナーという、ご夫婦ともにクリエイターをなさっていらっしゃる方です。ちなみにHPはコチラ↓

ご夫婦のユニット『IS-HOUSE』さんです。
http://is-house.net/



皿海さんの展示にご招待いただいた時には、出来る限り顔を出すようにしています。



何度か展示を拝見させていただく中で、Bagのデザインの変遷が私はとても興味があるのです。






それは、形態、素材感、縫製やその他のディテールまでというように。
私はBagの分野には精通しておりませんが、直観的なデザインと、機能的なディテールのバランス感覚がとても良いのです。(生意気にもスミマセン。)




当時の事務所メンバー何人かと一緒に展示を拝見した後には、近くの素敵なイタリアンレストランにて石川さんご家族と我々とで美味しい食事を囲みながらしばし歓談。




石川さんご家族の近況から、当時の事務所メンバーの直近の話まで、各々が色々と活動をしていて、
とても良い時間を過ごすことができました。



石川さん、今後とも宜しくお願い致します。





こちらは竣工後にいただいたトートBagです。今でも愛用させていただいており、持ち手の革の素材の経年変化がたまらなく好きなのです。(私は無類の革フェチです。苦笑)

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by cobolabo | 2012-03-14 10:59 | 建築・デザイン

You Make The Rule

こんにちは。

今日は東京も雪。寒いですね。

さて、先日、新宿のOZONEで開催された建築家/谷尻誠氏の『You Make The Rule 再描写を試みる家展』を見に行ってきました。

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谷尻さんについては、以前から雑誌等のメディアを通してかなり関心をもっていました。
ようやく実物(笑)、いや本人にお会いして話を聞くことが出来ました。

今回の企画は、加藤孝司さん(ジャーナリスト)、山野英之さん(イラストレーター)(前の事務所でほんの少しやりとりさせてもらったことあります!)とのトークショーで、再描写という試みがつくるもの、と題したものです。

会場には、谷尻さんが計画した発泡スチロールでできた家があり、(スケールも実寸です♪)非常に魅力的な会場構成になっていました。

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↑これ全部発泡スチロールですよ。笑

以下、トークで気になったことをまとめ

・モノやコトを読み違える能力・感覚は大事(ex.赤ちゃんが、モノに対して本来の用途と違ったものを見つけ出すことなど)

・社会やコトの枠組みを作っているルールを一旦再定義する必要がある。(ルールを解かすということ)

・サイズ感には個人個人のものがある(個人の感覚でアジャストできるという考え)

・予定調和を超えた、やりとりを通じたモノの生成。結果として、ユーザーと完成品との間にできる余白の必要性。(未完という完成形)

・普段の研鑽を意識的に積むことで、無意識を意識的にやれるようにすること。
(陸上の為末さんを例に、走るコースや相手によって走法を変えて普段練習することで、レース当日はその練習が無意識に発揮されるということ)


そもそも、谷尻さんが発泡スチロールで家を作ったのは、『人の作る建物が、人の命を奪う』ということに矛盾を抱いており、先の震災前から思っていたそうです。

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また、これらを作る過程で、メンバーとやりとりしながら、現場で削ったり切ったりして加工しながら作ることで、想像していた以上のものが完成されたという充実感を感じたそうです。


最近、建築を設計するときに心がけていることは、『外よりも気持ち良い室内をどうすれば作ることが出来るか』ということ。

また今後、試みたい家づくりは『太陽の光のみで生活する家』だそうです。
とても魅力に満ちた話でした。

本当に共感が多く、興味深い話ばかりでした。
これまでの作品をレビューすると、当日聞いた話と作品とがしっかりとリンクしてきます。

今後も要チェックの方ですね!!
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by cobolabo | 2012-01-20 09:36 | 建築・デザイン

形態は・・・

皆さんお元気ですか?

さて、今回は昨日からずっと考えて気になっていること。それは、

『形態は機能に従う』

という言葉です。
これは、現代建築の三大巨匠の一人、建築家フランク・ロイド・ライトの師である建築家ルイス・サリヴァンの言葉です。

この言葉はドイツの近代建築・デザインで有名なバウハウス等でも踏襲され、モダニズム建築に脈々と引き継がれる『機能主義』に行きつく原泉です。

つまりは、物の見た目、形は、その機能に従う、従属するという考え方です。

さて、それでは『機能』とは一体何か?
通常は物に備わる働きを意味し、例えば、ある組織の部分が担う役割のようなものを意味します。

人間の体の中で胃を例に例えると、人間が取り込んだ食物を一定時間貯留し、消化するなど、そういったものが機能として考えられます。


そこで、では機能は何に基づいて決められ、発生するのか?

先の言葉に従えば、形態が従う機能とは先天的に何か定められた物の様に、前提条件の様に言われていますが、機能とはそのような固定的なものなのか?

はたまはある変化を伴う流動的なものなのか。

機能を決めるにはそれを統合する、より上位の概念が必要になります。
重複しますが、機能とはある部分が担う、全体の中のある役割なのですから。

ではその全体とは何か?
色々と考えてみたのですが、それはやはり『目的』なのでしょう。


例えば、建築では一般に、各スペースや諸室についてリビングやら廊下やら名前を付けます。
設計者やデザイナーにとってその諸室での行為や機能の存在は、もはや疑う余地のない、ある種の前提条件の様なものなのです。

しかし、本当にそれらは決まり事のように固定されたものなのでしょうか?
仮にそれら諸室の機能を統合するある建築やデザイン全体の目的を考えてみると、それらは時系列に見ても、ユーザーの属性によっても変化をしていくものなのです。

つまり、目的とは流動的なものであって、決して固定されたものではないのです。
となると、必然的に、各部分の機能そして形態とは、決して固定化されたものではなく、ある種の流動性を伴うものなのです。

各設計者やデザイナーが恐らく無意識的には理解しているものの、あえて整理するならば、

①機能⊃形態
②目的⊃機能
つまり
③目的⊃形態

ということになるのでしょう。

物のデザインを考えるときには、機能を包含するその上位の目的を意識的に考え、思考を解放することで、行き詰まっていたものが昇華するかもしれません。これは当たり前なのですが、だからこそ意外と忘れられがちな行為でもあるのです。また、逆を言えば、デザインされた物の目的が変化した場合、その機能や形態は必然性を帯びることはなくなります。

つまり、目的を設定する段階で、ある程度普遍性を帯びた、揺るがない信念を伴う目的を設定すれば、結果として斬新な形態が生まれるのではないでしょうか。


長々となりましたが、このテーマは非常に興味深いので引き続き考えてみたいと思います。
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by cobolabo | 2012-01-09 00:00 | 建築・デザイン

感じる服考える服展

こんにちは。

昨日は、東京オペラシティアートギャラリーで開催された『感じる服考える服』展に行ってきました。


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当展示会は、会場構成を建築家の中村竜治さんがやっておられます。
中村さんのデザインについては以前拝見したインスタレーションから、非常に興味を持って見ています。

昨日のデザインは、会場全体に鉄製の梁を目高で縦横無尽に掛けるというもの。

通常、人は空間を認知するとき、壁と床の接点のコーナー部分、素材の境目等を視覚で感じることで
距離感や位置関係を把握しますが、意図的に視線の高さでそれら視覚機能を『不自由』にすることで、それ以外の器官が自ずと研ぎ澄まされ、空間を認知しようと脳が働きます。

(写真が撮れないのが残念!)

また、それら不自由な空間構成により、通常の歩行とは異なる動きに基づき、デザインされた洋服を普段は見慣れないアングルから見ることで、新たな発見や気づきがあります。

展示の中でも、アンリアレイジ/ケイスケカンダさんの洋服デザインは、通常の服飾におけるスケール感を覆し、新たなスケールで作り直したもので、非常に面白い試みでした。

中村さんの会場デザインと相まって、相乗効果が発揮されていました。

そのほかにも、ミナ・ぺルホネンさんやら、キルトによる和室の再構築をしていた提案など、参考になるデザインが数々!!

おもしろかったです。


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で、最後はクリスマスのイルミネーションということで!!
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by cobolabo | 2011-12-22 10:32 | 建築・デザイン