カテゴリ:まちづくり(みんなのいちば)( 16 )

買い物支援の流れについて


こんにちは。
とても暑い日々が続きますが、みなさん体調は崩しておりませんか?


さて、6月17日付の日経新聞に、『イオン、ネットスーパー全国展開 即日で宅配 14年度メド』のタイトルで記事が掲載されました。

記事の主な内容は、

『イオンは2014年度をめどに、インターネットで受注した商品を顧客に届けるネットスーパーを国内全域に拡大する。ヤマト運輸や郵便事業会社(日本郵便)と組み、店頭と同じ商品を注文当日に届ける。

近くに小売店がない「買い物弱者」や店舗のない地域の客も取り込む。国内を網羅するのはイオンが初。

シニアや共働き世帯の利用が増えるなか、ネットスーパーにスーパー各社が参入しているが、都市部が中心。

イオンは専用車が各店舗から5キロメートル圏内に届ける「近隣型」のほか、県単位で拠点の店舗からヤマトなどの物流網を活用して県内全域に配送する「広域型」も東北6県や高知など14県で展開している。この広域型を全国に広げる。

来年2月までに広域型を島根、石川など比較的店舗の少ない9県に拡大し、14年度には一部の離島などを除く全都道府県で展開する。店舗のない福井、徳島両県は隣県からの配送を検討する。

扱うのは野菜、鮮魚など生鮮品や加工食品、日用品など約1万2000品目。離島や山間部などを除き、午前中に注文すればほぼ当日中に商品が届く。手数料は105円か315円。

一定額以上買うと無料とする。ネットに不慣れなシニアにはカタログを使った電話やファクス注文も受ける。

農林水産省の推計によると、生鮮品を扱う店まで500メートル以上の距離があり自動車を持たない買い物弱者は910万人。特に地方で増えている。

宅配業者の物流網を活用する広域型ネットスーパーは、初期費用が抑えられ、採算面で出店の難しい地域の顧客を獲得するのに有望だと判断した。』


一見すると利便性の高いサービスと好意的に見受けられますが、この件はすこし掘り下げて考えるべきと思います。

少し簡単に、今の市街地のシャッター街化の経緯を整理しますね。

①地域商店街が隆盛(昭和の高度成長期)
           ↓
②都市のスプロール化に合わせて大型店舗が郊外に次々立地
           ↓
③市街地の衰退と消費者の郊外流出(まちづくり三法の改正 1998年)
           ↓
④大型スーパーの都心回帰(現在)


昨今、大型スーパーが中小都市部の店舗閉鎖の検討と合わせて、netスーパーのしくみを導入して都心部への回帰を検討する流れが強いようです。一見したところ、これらはお年寄りなどの買い物弱者といわれる方々への至れり尽くせりのサービスとしては利便性が大きいですが、しかし、本当にそれで現在の都市部の様々な問題は解決するのでしょうか?


結論から言うと、この流れは本質的問題の解決には至らないどころか、既存の商店街やまちに対して壊滅的な打撃を与えかねないと考えます。


その理由については次回、引き続きコメントを書いてみたいと思います。
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by cobolabo | 2012-07-18 11:35 | まちづくり(みんなのいちば)

買い物弱者の社会問題化

みなさん、こんにちは。

私が代表を務めるNPO法人みんなのいちば(申請中)の活動について、ただいま7月中のテスト実施にむけて鋭意準備中です!!

さて先日、東京新聞の記事で、農林水産省調査による現在時点でのいわゆる『買い物弱者』の方々の総数は、全国で約900万人にのぼると発表されました。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2012060402000102.html


直近での買い物弱者の統計については、経済産業省のデータでは約600万人との推計が発表されていましたので、300万人の推計誤差には少し戸惑いを感じています。(以下、読売新聞社説参考)

http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20120624-OYT1T00962.htm

しかしながら、その規模の大小問わず、今後の日本社会において大きな社会問題になることは明らかです。
ちなみに、改めて『買い物弱者』の国の定義は、『様々な事情があり、日常の買い物やサービスをうけるのに不便を感じている人々』(経済産業省より)ということになっています。


買い物弱者支援事業について都心部での成功事例はまだあまりありませんが、中山間事例を中心にした全国の成功事例のポイントを整理してみますと、

①既存資源やインフラを活用した取り組み
②地域主体のサービス展開
③継続的なしくみづくり(自治体の補助等も加味した大型車両等の維持費軽減策)
④インターネット技術導入によるサービス利便性の向上

などがあげられるのかと思います。

http://www.meti.go.jp/policy/economy/distribution/kaimonoshien2010.html
(参照 経済産業省:買い物弱者対策支援について) 


前述の読売新聞の記事の中には、『フードデザート』(食の砂漠)なる状況を煽るような造語も出てきており、一方では、未だたべられる食料を大量に廃棄している日本の社会事情を加味しますと、改めて日本は課題先進国であることを痛感します。


練馬区はじめ地域の各関係者様と協働し、ぜひとも都市型の成功事例として事業を進めていきたいものです。
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by cobolabo | 2012-07-03 10:42 | まちづくり(みんなのいちば)

久松農園見学


みなさんこんにちは。

先日、練馬の知り合いのフードライターの大久保朱夏さんのご紹介で、茨城県つくばの久松農園さんのところに見学に行ってきました。
http://blog.hisamatsufarm.com/


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こちらは収穫直後の玉ねぎを干しているつくばの風景。

今回訪問させていただいた経緯は、練馬の地域活動『みんなのいちば』の移動販売における商品のバリエーションを増やすべく魅力的な商品を探していたところ、大久保さんから久松さんを紹介いただきました。

農場では次々に野菜の見学&採れたての試食です♪

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野菜が笑っていますね♪


久松さんは、脱サラ後につくばで農業をはじめられたそうで、徹底して農薬・化学肥料を使わない野菜を作っておられます。

採れたての野菜を味わいながら栽培の説明を聞いていると、本当に知識が豊富で、目からウロコです。
野菜は品種によって味が違うのは当然ですが、収穫する時期、食べる部位によって本当に味、水分、食感が違います。

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大久保さんや農場のみなさんも含めて夜はもつ焼き&もつ鍋で終始なごやかな&熱いトークタイム♪
(私の生き様やNPO活動アイデアにもいろいろと鋭い突っ込みをいただき久しぶりに楽しかったです!)

帰りにはたっぷりとお土産をいただきました♪
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ニンジンジュース
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野菜カレー
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こちらのカブは本当に味がスゴイ。
スゴイというのはこれまでのカブの味の概念を覆すのです。

食感は地元会津の桃(固い品種)にそっくりで、味は本当に甘いです。
もはやフルーツですね。ブルーベリーソースを付けて食べたら美味しかったです。笑

またみなさんとお会いしてゆっくりとお話ししたいです。
とても楽しい見学でした~♪
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by cobolabo | 2012-05-26 10:43 | まちづくり(みんなのいちば)

みんなのいちば 買い物支援事業 第三回代表者会議

みなさんこんにちは。

先週の金曜から、練馬区で展開する活動の関連で怒涛の3日連続の協議が続きました。
金曜日は練馬区のモデル事業となる買い物支援サービスの代表者会議、土曜日は私が代表を務めるNPOの理事会、そして日曜日は今回の対象となる3商店街のうちのひとつの商店街の理事長さんと理事さんとの個別の打ち合わせでした。


結論から申し上げますと、今回モデル事業とされた買い物支援サービスについては、なかなかスムースに進んでおりません。原因は私もよくわかっていないのですが、おぼろげに思うところはいくつかあります。それは、


①地域課題の抽出方法
②物事の合意形成に係るプロセス共有の欠如


ではないかな?と、何となく思い始めています。


①の地域課題の抽出方法について
今回、商店街活性化に資するモデル事業の一部とされていることは、『商店街で買い物をした消費者が重い物を持ち運ぶことに困難が生じるため、それを自宅まで運んでくれるサービス』です。

これは、昨年度に練馬区が区民アンケートを通じて得た地域課題であり、区の検討委員会を経てこの課題を解決するサービスがふさわしいものとしてこれまでに決定されました。

私がこれまで他の地域で活動するなかで様々な方からいただいたアドバイスで印象に残っていることがあります。
それは、『地域で一見課題と考えられることはあくまで現象である。その現象が起こる背景にある原因こそが本質的な課題である。』ということです。


昨年度実施されたアンケート調査のプロセスと結果が間違っているとは思いませんが、それが本質的な地域課題と解決策なのであるかどうかは検証する必要があるかもしれません。また、その検証の仕方は、アンケートで行うものではなく、地域を歩いて地域の方とのコミュニケーションを通じてしか得られないでしょう。



②物事の合意形成に係るプロセス共有の欠如について

こちらは、『地域の課題をいかにして地域住民が自分ごととして考えられるか?』という点で本当に重要な視点と思います。

これまでの国や行政の政策とその決定プロセスについては説明するまでもなく、トップダウン型の事業推進がその多くを占めてきました。

先の震災以降特に、社会システムや国の行く末に対する国民の危惧は確実に高まっています。そういった状況下、旧態依然のトップダウン手法では地域の本質的な課題の解決は不可能ですし、そんなに容易に解決できるほどやさしい状況でもありません。そもそも、その事業に地域住民は他人事として関わってしまいます。


ですので、もっと地域の方を巻き込みながら、丁寧に意見を抽出し、行政、商店街、地域住民が地域について『気づき』を得る機会を造る必要があるのだと思います。それによって初めて、地域の方々が課題を自分ごととして考え、真剣になって解決策を考えるのではないでしょうか。


これについては、最近ではコミュニティデザイナーの山崎亮さんが、各地でワークショップ手法を用いて地域課題の解決の糸口を見出していますが、これからの社会はこれら手法を通じて、地域総動員で課題の解決に当る必要があるのだと思います。


そして同時に、行政、政治家、商店街、地域住民も、新しい社会・地域づくりに向けた協働(アライアンス)の造り方を、皆で模索しながら進めていくしか方法はないのだと思いますし、それによって初めて本来の『公共』というものが形成されるのだと思います。

今後も引き続き粘り強く協議をしていきたいと思います。
地域にはそれに資する熱い行政の方、商店街の方、住民、担い手がいるのですから。
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by cobolabo | 2012-05-14 18:34 | まちづくり(みんなのいちば)

みんなのいちば 買い物支援事業第二回代表者会

こんにちは。

先日は練馬区さんと練馬区の3商店会さんとで第二回の買い物支援事業代表者会を行いました。
今回の話し合いは第一回の内容を踏まえて、6月のモデル実施に向けた具体の事業内容を皆で話しました。


手ぶらで買い物』を実現するために、どのようなサービスにすれば良いか。うまく運用していくために、どうシステムを簡略化するか。そのために商店会はどう協力すればいいか。



話の中で、練馬区からは案を作り込み過ぎずに、骨子レベルで商店会の代表者に提示することで、地域の方々から有益な意見や的確な課題等を抽出することができました。

ただ、個人的に思うより重点を置くべきことは、今後の話し合いの中に、いかにしてより地域にお住まいの区民の方々の意見を取り入れていくかということかと思います。



そのためには、実際にサービスを利用する地域住民に会合に参加いただく方法もあると思いますね。
また更に、商店街での買い物の利用者属性は、その大部分が主婦で女性のため、そういった方々をどう議論や活動に巻きこんでいくか、ポイントはそこだと思います。


モデル開始まであまり時間はありませんが、我々も本題の移動販売を検討しつつ、手ぶらでサービス事業の方にも積極的に意見をあげて、地域のみなで盛り上げていくとこのできる事業にしたいものです。
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by cobolabo | 2012-04-23 12:45 | まちづくり(みんなのいちば)

みんなのいちば経過報告

こんばんは。



今日は、私が代表を務めさせていただくNPO法人みんなのいちばの最近の活動報告を致します。
これから随時報告をしていければと思いますので宜しくお願い致します。



ということで、昨日は、NPO法人みんなのいちばと練馬区さん、そして練馬区の3商店会さんとの代表者会議でした。



平成24年度の練馬区モデル事業の採択を受け、いよいよ実務者レベルで事業の詳細を詰めていく段階に入り、こみ上げてくる高揚感を抑えつつ会場に乗り込みました。



今回の事業については、行政として練馬区さん、地元商店街として練馬区の3つの商店会さん、野菜資源の提供としてJA東京あおばさん、練馬区の大学等教育機関、そして我々NPO法人と練馬区民のみなさんと、関係者が非常に多いのです。そのため、意識の共有と決定には常に時間と困難が伴います。



さてさて、そんなこんなでようやくの実務者協議にこぎ着けましたが、会合がはじまると少し場の空気が違うのです。



まず、会の冒頭挨拶のあとに商店会代表者から出てきた言葉は『今回の買い物支援事業は誰がメインで行っている事業なのか?顔が見えない』『恐らく事業を今の段階で実施しても、個別の商店は何をやっているのかさっぱり分からないだろう』とのこと。『ムムっ?』



今回我々は、意思決定のコーディネートをする立場ではなく、あくまでいちプレイヤーとして地域活動に参加しています。どうやら話を聞いていると、これまでの経緯について我々が行政サイドから聞いていた話と、地元商店会との認識とが微妙にずれているのです。



そうは言っても、その場は一旦納まり、次回以降の進め方の確認等をして昨日の会合は無事に終了しました。今後は練馬区さんと協働しながら、地元商店会さんとより丁寧なコミュニケーションを図っていく必要がありそうです。



そして今日は、練馬区さんとJAあおばさんと、移動販売事業に係る協議でした。



事業実施に向けて、次回の打ち合わせまでにいくつかの課題・宿題をいただきましたが、とても建設的な話が出来たように思います。ゼロから日本初の事業を立ち上げているため、様々な障害もありますが、NPOメンバー、練馬区さん、JAあおばさん、そして3商店街さんとも協力しながら、地域課題の解決に向けて邁進したいと思います。

引き続きどうぞよろしくお願い致します。
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by cobolabo | 2012-04-13 23:26 | まちづくり(みんなのいちば)